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カテゴリ:architecture/事例集
発行者:後藤武 発行所:彰国社 定価:3,200+税 ページ数:143P 言語:日本語 発行日:2010.6.10 商品寸法:228×228×13 印刷:真興社 製本:誠幸堂 -目次- 序に代えて[論考]透けつつ閉じる”マド” - P6 001.スカイハウス/菊竹清訓/空中住宅にレイヤーを建て込む - P12 002.肆木の家/広瀬鎌二/木軸の「間」と「戸」を外付けする - P20 003.穂積自邸/穂積信夫/壁画のように庭の景色を取り込む - P28 004.千ヶ滝の山荘/香山壽夫/外部の自然を室内に有機的につなぐ - P36 005.幻庵/石山修武/鉄の洞窟に人を招き入れる - P40 006.トンネル住居/横河健/トンネルの中に“マド”が浮遊する - P48 007.住居No.1共生住居/内藤廣/「間」と「戸」をすべて建具としてつくる - P52 008.小篠邸/安藤忠雄/比例から開口が生まれ、再び比例を離れる - P58 009.VILLA COUCOU/吉坂隆正/閉ざされた空間に光を取り込む - P66 010.北嶺町の家/室伏次郎/箱の穴から話し手“マド”を装着する - P74 011.岡山の住宅/山本理顕/離れた住棟を“マド”でルーズにつなぐ - P78 012.私たちの家/林昌二・林雅子/小さな原空間に大きな“マド”を増築する - P82 013.私の家/阿部勤/開口の下辺を結んで、内から外へ空間を重層する - P90 014.松が丘の家/池原義朗/散在する開口部が気配を梳き取る - p94 015.シルバーハット/伊東豊雄中庭をフィルターで囲む - P102 016.再生木ルーバーハウス/宮崎浩/外部フィルターで家全体を包む - P106 017.箱の家001/難波和彦/高性能でローコストな箱に“マド”を開ける - P100 018.孤風院/木島安史/古い建物を仕立て直して新たな価値を生む - P114 019.工藤山荘/原広司/目地が空間に秩序を与える - P118 020.住宅URH/鈴木惇/壁と開口を同化する - P126 021.塔の家/東孝光/コンクリートの箱を閉じつつ開く - P134 022.ジグハウス・ザグハウス/古谷誠章/半透明な障壁が木立の間を縫う - P138 内容 22の住宅に関するマドの思想を、早稲田大学の教授でり建築家の古谷誠章氏が考察した本。22の住宅を一つづつ丁寧に解説している。各項建築写真と住宅の図面、そしてドローイングが記載されており、古谷氏の考察と合わせてレイアウトされている。建築家へのヒアリングも入念に行われており、その建築をつくった時の建築家、施主のエピソードなども交えられおもしろい。図面、ドローイングに関しては、建築家それぞれの線の濃さや硬さ、寸法の書き込みや材料の指定など、それぞれの癖と性格、偏執がよく見える。ドローイングの本というざっくりとした本は数多く存在するが、マドをテーマに関して集めたドローイングの本という部分が面白い所だと思う。 感想 マドに対する価値観が一つ変わった。僕にとってはマドは風や光、空気などを通すものだと思っていた。しかし、マドの性質を古谷さんは二つに分けている。以下引用【僕は、一般にマドの性質を、閉ざされた壁の中でその透過性がより重要な意味をもつ”window”と、空間が開放された中で何かの要素を選択的に遮ろうとする”間戸”に分けて考えている。もちろん実際にはほとんどの窓がその両面を併せもつのであるが、前者はどちらかといえば組積造の、後者は軸組造の空間に多く見られるものである。】はっとした。僕が考える「マド」は前者だった。日本の昔からの住宅の考え方は後者だと思う。縁側があり、雨が降った時、それを防ぐために戸がある。「間」が存在し、それを遮る「戸」がある。日本人の生活様式と感覚を大切にしたいとは思っているのだが、やはり無意識に感覚は欧米の方によってしまっているんだ。とそんな事を考えさせられた一冊。22の窓に対する価値観と偏執。建築をつくる場合、参考になる事は多いと思う。
by yoke00
| 2011-06-19 23:28
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